22日に公示された參院選で新人候補の活動を手伝うインターンの女性(27)はこの1カ月、何度も同じことを尋ねられた。「何の選挙を手伝うの?」。過去2回の衆院選でインターンを経験したが、それと比べ、街頭での有権者の反応や盛り上がりが違うとも思う。「新型コロナウイルス対策とか物価対策とか、政権の評価が問われる選挙なのに」。參院の存在感は薄いのだろうか。女性は戸惑いを感じるという。
在22日公布的參議院選舉中,協助新人候選人活動的女性實習生(27歲)在這一個月裡多次被問到同樣的問題。“你在幫什麼的選舉?”。雖然過去有過兩次衆議院選舉的實習經曆,與此相比,我認為街頭選民的反應和熱烈程度是不同的。“新冠疫情對策、物價對策等,明明是關系政權評價的選舉”。難道是參議院的存在感太淡薄了嗎。女性對此感到困惑。
解散なき參院、期待される役割
不會解散的參議院,擔當的重任是
衆議院と參議院の違い
衆議院和參議院的區别
衆參両院による2院制の日本。互いをチェックし、國政の議論に多様な意見を反映させるのが目的とされる。參院の定數は248で任期は6年、解散されることはない。3年ごとに半數を改選し、今回は神奈川選挙區の非改選の欠員補充1を含む125議席を巡って候補が競い合う。一方、衆院の定數は465。任期は4年だが、任期途中で解散されることがほとんどだ。解散の有無は、両院の大きな差だ。
日本是參衆兩院的兩院制。其目的是相互确認,在國政讨論中反映各種意見。參議院的定數為248,任期為6年,不會解散。每3年半數改選,此次圍繞125個議席(包含神奈川選舉區的非改選的空缺補充1人),候選人互相競争。另一方面,衆議院的定數為465。雖然任期隻有4年,但幾乎都是在任期中途解散。解散與否是兩院的巨大差異。
衆參の意見が異なり、議論が止まることも考えられる。そこで規定されているのが「衆院の優越」で、首相指名や予算の議決、條約の承認を巡って衆參が異なる意見を示したとき、衆院のそれを國會の議決とすることが憲法で定められている。一般的な法案も、衆院可決後に參院が否決した場合、再び衆院で出席議員の3分の2以上が賛成すれば成立する。優越は、解散されることがある衆院のほうが選挙の機會が多く、直近の國民の考えが反映されやすいためとされる。
參衆兩院意見不同,就會停止讨論。為此規定的是“衆議院的優越”,憲法規定,圍繞首相提名、預算的表決和條約的承認,衆參兩院提出不同意見時,将衆議院的選擇作為國會的表決。一般的法案在衆議院通過參議院否決的情況下,如果再次在衆議院出席議員的3分之2以上贊成的話也成立。優越是因為會解散的衆議院有更多的選舉機會,更容易反映最近國民的想法。
解散がなく衆院に比べて任期も長い參院に期待されるのは、長期的な視點で審議すること、内閣、衆院に対するチェック機能を発揮することだ。參院は期待に応えられているだろうか。
不會解散,與衆議院相比任期更長的參議院期待發揮的作用是,從長期的角度進行審議,發揮對内閣、衆議院的核查功能。不知參議院是否能做到這一點呢。
2院制の意義とは?參院はどうあるべきなのか
兩院制的意義是?參議院應該何去何從
1947年に発足した參院。同年の第1回參院選では無所屬當選者が100人を超え、このうち90人以上が集まり「緑風會」が結成された。第1會派となった緑風會には作家の山本有三ら文化人も名を連ね、「良識の府」としての參院の獨自性を発揮するため、政黨色の薄い活動を目指した。しかし次第に政黨化の波にのまれ、存在感を失った。
1947年成立的參議院。在同年的第一屆參議院選舉中,無黨派當選者超過100人,其中90人以上聚集在一起組成了“綠風會”。在成為第1會派的綠風會中,作家山本有三等文化人也在其中,為了發揮作為“良知之府”的參議院的獨特性,以政黨關系淡薄的活動為目标。但是逐漸被政黨化的浪潮所吞沒,失去了存在感。
時の政権と距離を取りつつ參院の獨自性を打ち出すため、「參院から閣僚を出さない」「首相指名権を返上する」といった改革案を示した議長もいた。それでも衆院との差異が曖昧な狀況から抜け出せず、「衆院のカーボンコピー」と皮肉られることさえあった。
為了與當時的政權保持距離,同時保持參議院的獨特性,也有議長提出了“參議院中不選出内閣成員”、“返還首相指名權”等改革方案。即便如此,也無法擺脫與衆議院的差異很模糊的狀況,甚至被諷刺為“衆議院的抄送”。
衆參で多數を占める黨が異なる「ねじれ國會」という現象も起きた。2008年には、日銀総裁の國會同意人事が參院で2回否決され、戦後初めて空席になる事態に。衆參で判斷が分かれた末の「決められない政治」に、批判的な視線も向けられた。
也出現了在參衆兩院占多數的黨不同的“扭曲國會”現象。2008年,日本銀行總裁的國會同意人事在參議院被否決了2次,戰後首次出現了空缺的事态。對于在參衆兩院判斷分歧之後的“無法決定的政治”,也有批判的看法。
參院はどうあるべきか。衆參両院議員の政策秘書経験がある北島純・社會構想大學院大教授は「衆院に対し、民意の反映や熟議の面で補完・抑制するのが參院本來の役割だ」と指摘する。その上で「參院を巡り、これまで行政監視機能の強化や黨議拘束の見直しなど獨自色を発揮する方策が模索された。だが十分とは言い難い。參院選では、有権者も2院制の意義を改めて考えるべきではないか」と話す。
參議院應該是怎樣的呢。有參衆兩院議員政策秘書經驗的北島純·社會構想研究生院大教授指出“相比于衆議院,參議院本來的作用是在民意的反映和熟議的方面補充·抑制“。之後,他還說:“圍繞參議院,至今為止已經摸索出了強化行政監視功能、重新審視黨議拘留等發揮獨特色彩的方案。但是還不足夠。在參議院選舉中,選民也應該重新考慮兩院制的意義”。
「衆院のカーボコンピーと呼ばれないよう、參院の役割を発揮してほしい」。インターンの女性はそう思う。そして「參院議員は解散がないから、移り変わる國民の聲に左右されず、長期的な視點で議論できる。衆院議員とは違う役割を擔った國會議員を選ぶ、という意味があることを有権者に知ってほしい」と期待している。
“為了不被稱為衆議院的抄寫,希望能發揮出參議院的作用”。女實習生說道。并且期待着”因為參議院議員不會解散,不會被搖擺不定的國民所左右,能用長期的視點來思考問題。希望選民能知道與衆議院議員不同作用的國會議員的選舉是有意義的“。
2院制と1院制、どちらが私たちの生活を豊かにする?
兩院制和一院制,哪一個能讓我們的生活富裕?
國會議事堂
國會議事堂
日本が採用している2院制。では、2院制と1院制、どちらが國民の生活を豊かにするのか。議會制度が政策決定プロセスにどのような影響を與えるのか明らかにしようと、民間のシンクタンク「東京財団政策研究所」がこんな分析を試みた。
日本目前采用兩院制。那麼,兩院制和一院制,哪一個能讓國民的生活富裕呢?民間專家“東京财團政策研究所”為了弄清楚議會制度對決策進程的影響,嘗試分析。
2院制は法案などを丁寧に審議し、多様な目で政権をチェックできるメリットがある一方、意思決定が遅くなり、政策決定の足かせになるという指摘もある。分析では、國民の意見が大きく分かれそうな経済政策や安全保障政策を巡る議論が巻き起こる中、國會の選挙が行われ、政策が立案される狀況をシミュレーションした。
也有人指出,兩院制可以仔細審議法案等,從多方面視角檢查政權的優點,但另一方面也有人認為這樣會使得制定決策變慢,成為決策制定的絆腳石。分析顯示,圍繞國民意見分歧較大的經濟政策和安全保障政策讨論中,進行了國會選舉,并模拟了政策執行之後的情況。
例えば経済政策。分析では、國民全體の経済的な利益が5%以上、上がったり下がったりする確率は、1院制では4・7%、2院制では0・62%という結果だったという。分析した加藤創太研究主幹は「1院制は2院制に比べ、経済政策などで大きく成功する可能性が高い半面、失敗する可能性も高いことが示された。その意味で1院制は2院制よりハイリスク・ハイリターンの議會制度といえる」と語る。
比如經濟政策。據分析,國民整體經濟利益上升或下降5%以上的概率,一院制為4.7%,兩院制為0.62%。進行了分析的加藤創太研究主管說:“一院制與倆院制相比,在經濟政策等方面成功的可能性更高,但失敗的可能性也更高。從這個意義上來說,一院制可以說是比倆院制更高風險、高回報的議會制度”。
G7は2院制を採用 アジアは1院制が多數
G7采用兩院制 亞洲多數為一院制
世界の國會制度
世界的國會制度
世界各國の議會はどのような構成を取っているのだろう。各國の議會が加盟する國際機関「列國議會同盟(IPU)」によると、2院制を採用しているのは190カ國中79カ國(2022年5月現在)。他の地域に比べて議會制民主主義の歴史が長い歐米諸國は2院制を採用しており、経済規模の大きい先進7カ國(G7)の日本、米國、英國、ドイツ、フランス、イタリア、カナダはいずれも2院制だ。
世界各國的議會的構成是怎樣的呢。根據各國議會加盟的國際機構「列國議會同盟(IPU)」,190個國家中的79個(2022年5月現在)國家采用兩院制。與其他地區相比,議會制民主主義曆史悠久的歐美國家采用兩院制,經濟規模較大的7個發達國家(G7)日本、美國、英國、德國、法國、意大利、加拿大都采用兩院制。
2院制といっても一様ではなく、英國は上院が貴族院で直接選挙ではない。米國の場合は、任期2年の下院議員に対して上院議員の任期は6年と長く、上院の方が下院よりも審議機能が高いと考えられている。
雖說是兩院制但也不是完全一樣,英國參議院不是貴族院直接選舉。在美國,對于任期2年的衆議院議員,參議院議員的任期長達6年,參議院的審議機能比衆議院高。
一方、1院制は111カ國と6割を占める。アジアの議會に多く、韓國やインドネシアのほか、中東のサウジアラビアやイランなどは1院制を取る。中國の全國人民代表大會(全人代)も1院制議會に位置付けられる
另一方面,111個國家中的6成為一院制。在亞洲議會中居多,除了韓國和印度尼西亞以外,中東的沙特阿拉伯和伊朗等采取一院制。中國的全國人民代表大會(全國人大)也被定義為一院制議會。
「良識の府」とも呼ばれる參院。冷靜な視點で政策を審議し、内閣、衆院を監視する役割が期待されてきた。加藤研究主幹は今回の分析を踏まえて、參院が第2院の役割に徹するためには、衆院の優越の範囲を広げると同時に、衆參両院の間で選出母體や役割を明確に分けることを提言する。地域代表の性格が強く民意への迅速な対応が求められる衆院に対し、參院は利害を離れて長期的な視點で審議に臨めるように議員選出の仕組みを改革し、第2院の役割に徹するという考え方だ。「権力を巡っては、集中と分散のバランスが大事なのは言うまでもない」と加藤研究主幹。參院選は、參院の意義を考える機會でもある。
被稱為“良知之府”的參議院。以冷靜的視點審議政策,委以監視内閣,衆議院的重任。加藤研究主管在這次分析的基礎上建議,為了參議院能貫徹第二院的作用,在擴大衆議院優越範圍的同時,在參衆兩院之間明确區分母體和其各自的職責。相比于地域代表性格強烈、要求迅速應對民意的衆議院,參議院要脫離利害關系,以長期的視點進行審議,改革議員選舉機制,貫徹第二院的作用。加藤研究主管說:“圍繞權力,集中和分散的平衡的重要性,這是不言而喻的”。參議院選舉也是考慮參議院存在意義的機會。
本翻譯為滬江日語原創,未經授權禁止轉載。
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